ツールド美ヶ原 当日!
去年の雨による中止のため不参加となった自身最も気になるヒルクライムレースだ。
朝6:00に起床し会場に少し早めに到着。
前日は緊張?のあまり結局のところ一睡もできなかった。
会場に着くと既に周囲を大勢のレーサー達がアップを始めている。
僕も続けと早々と準備を整えアップに参加。
開始時間も迫りスタート付近の整列場所へ。
すると見よ!この参加数を!
その数2000人以上。

狭いスペース、どうにか人ひとり座れる場所を確保しストレッチ。
そして先ずは第一スタートのチャンピオン組みのスタートの時が来た。

持っているマシンも体つきも我々一般ピープルとは別格だ。
そして、スタートの合図と共に物凄いスピードで消えていった。
次に女子。

このような女性達を拝見すると、本当に格好良いと惚れ惚れする。
そして第3組、第4組・・・と次々とスタートを。
そして、やって来ましたガッツこと僕の組のスタート準備。

いつもの事だが、このドキドキ感が本当にたまらない!
そして スタート!

本日のコースを簡単に説明しますと、全長は21.6キロ、高低差1270mとヒルクライムとしては長めのコースとなっているが、なんと言ってもスタート直後に待ち受けている国内屈指の傾斜率16%の「激坂」だ!
そして後半のクライマックスは5キロのダウンヒル(下り坂)で時速50キロでぶっ飛ばしてゴールとなる。
参加者の殆どは、この最初の激坂を克服するべく遠方遥々集まってくるのだ。
今日のタイム目標は1時間40分台を狙っている。
マウント富士の全長が美ヶ原よりも長い24キロで高低差は若干劣る約1000mでタイムが1時間40台だったため、これを目安にしての計算だ。
おっと、そうこうしている内に激坂がやってきたので、コース説明はこれぐらいにするとしよう。
最初の難関の激坂がこれだ!

(前日試走時の写真引用)
写真だと分かり難いが、これがかなりの激坂だ!
まだまだ続く。

(前日試走時の写真引用)
今まで富士ヒルクライム、ツールド小谷、ツールド草津、龍勢ヒルクライムとメジャーなヒルクライムには参加し、それなりの急坂で苦しさは味わって来たつもりだったが、この「激坂」は半端じゃない。
この瞬間、僕の中の激坂ランキング堂々トップに輝いたよ。
そして「一体、何処まで続くんだよ~」と思うほど苦しんだ最後の最後に激坂の神からのご褒美がこれだ。

(前日試走時の写真引用)
「主催者の皆!このタイミングでの、この看板・・・最高だぜ!ふっふっふ

そして、これが約1.5キロ程続いた美鈴湖のバス停でやっと激坂終了。

(前日試走時の写真引用)
見よ、たったの1.5キロで既にこの高さ。

ここで、大会スタッフが沿道で叫ぶ。
「ここからが比較的に楽な坂ですから~」
その言葉を聴いて期待してしまったのも束の間。
別に緩やかな坂では無く、普通にキツイ坂だ!
確かに激坂に比べれば緩やかな坂だが「スタッフさん!表現が間違ってるよ」
12キロ地点に差し掛かった時に、いつもと違うコンディションに気付く。

いつになく息切れが激しく全身で疲れている事が実感できる。
間違いなく最初の「激坂」で一気に心拍数が上がり乳酸値が上がったために違いない。
残り9キロ地点のプラカードを持ったスタッフが。
タイムを確認すると既に1時間19分!
「これは1時間40分台は無理どころか50分台も危ない」
しかし、この残り9キロの地点から明らかにコンディションが更におかしく・・・
全身(特に上半身)に力が入らず脱力感が襲ってくる。
その内目まいがし、眠たくなって来た。
一度の瞬きも2~3秒と長くなり何度か接触しかけてヒヤリとする場面も・・・
残り6キロ地点に3度目の(最終)給水所に差し掛かった。
一度はここで自転車を降りて休もうとも思ったが、プライドがそれを許さなかった。
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残り5キロの看板が見えてきた。
レーサーの誰かが皆に激を飛ばす。
「これを過ぎたら後は下りだー! 頑張れガンバレ!」
「そうだった、あれを過ぎれば後は下りだ・・・休める・・・」
しかし舵を取る手はフラフラで、より一層睡魔と目まいが襲って来る。
「は?思い出したぞ!これは確か以前一人で夜間走行に必要な準備を一切せずに90キロのツーリングに出かけた時、残り40キロ地点で夜になりそうになり、無我夢中で目的地の車まで走った時に襲ってきた、そのままの現象だ」
それはそうと、残りわずかで下りだが、下りに到達したとしても何だか間違いなく危険な事故が起きそうな気がした。
悔しいが、ここでバイクを一旦おりる。
競技中の途中にバイクを降りるのは去年初めてヒルクライムに出場した時を最後に1年と1ヶ月ぶりだ。
本来なら悔しいハズが、この時は悔しくは無かった。
とにかく眠くてしょうがなかった。
4分か5分だっただろうか、しばらくは自転車に寄りかかりズーと目を瞑り仮眠をするようにグッタリしていた。
少し楽になり再度バイクに。
案の定、リトライした直後に下りに差し掛かる。

ここから本来なら引力の法則に自身のペダリングを加えて加速をして行くのだが、全然気力が出ない。
この間、どんどん後続車に抜かれてゆく。
下りなのに・・・
更に下りは急になりペダルを回さずともスピードがのってくる。

しかし、眠気と脱力感はドンドン増してくる一方だ。
なんて言うか・・・のぼせた様な、気持ちがハイになっているような感じだ。
何も考えずにスピードは時速50キロを超えている事に気づく。
こんな時に落車などしたら冗談じゃ済まされない。
最後は最高のロケーションに力をもらい微かに残る力を振り絞りハンドルをギュッとしっかりと握る。

そして
ゴール!

ゴールと同時に倒れこむ。
タイム
当初の目標である1時間40分台とは大きく掛け離れた
2時間15分。
悔しい!
しかし改めて競技を回想して見るが、間違いなく今まで僕が参加してきたヒルクライムの中でも断トツの一番険しいクライムだった事は間違いない。
今日の悔しさは来年のこの場で必ずやはらそうぞ!

そして他の組で僕よりも10分以上も後でスタートをしたAMEGUROのアニキもゴール!
何とAMEGUROのアニキ。
ロードレースは今日が二度目のヒルクライムは初めて。
にも係わらずタイムはなんと
2時間04分。
このアニキ、センスあるよ!
一通り休んだ後に下山に入る。
その直後、AMEGUROのアニキにアクシデントが・・・
(詳しくはAMEGUROのブログにて)
ようやく麓に到着し満足感に浸る二人。

この後、美味しい蕎麦を食べながらレースのフィードバックをし長野を後にした。
それでは皆ー!明日からも
「元気出して行こうぜー!」
PS
来週には44.4キロのトレイルランがありますので、乞うご期待!
でも、AMEGURのアニキは無理かもなーあの傷じゃ。
来週は一人での参戦を覚悟しておこう・・・
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